すみだガラス市2025秋・初日|変わらないもの、変わっていくもの
10月4日と5日、恒例のすみだガラス市2025秋が開催されました。
土曜日は昼過ぎからの土砂降り、日曜日は夏のような日差し。
天候に翻弄される二日間でしたが、それでも多くの方が足を止めてくださいました。
春に続いての2回目の出展。
ここでは、初日の様子を少し振り返ってみます。

朝の設営と開場前の空気
この日の朝は、まだ薄日が差す曇り空。
「このままもってくれれば…」と祈りながら会場入りしました。
すみだガラス市は午前10時に開場。
しかし9時頃にはすでにお客様が設営中のブースを見て回っており、
REGLASの前にも何人かが立ち止まってご覧になっていました。
設営を終え、リール動画を投稿。
スタートを待つ間にも、お隣のテントではすでに会計を待つ列ができていました。

開始2分でピンクとイエロー
10時の開場と同時に、会場全体が一気に活気づきます。
その直後、最初のお客様がやって来ました。
「これとこれください!」
開始からわずか2分で、薬瓶のピンクとイエローが即決購入。
あまりの早さに、使い道を聞く間もありませんでした。

会話が生まれるガラス瓶たち
SNSを見て来場された方々が次々と訪れ、
今回限定のダッペングラス(フロスト仕様)にも手が伸びました。
また、角フタ薬瓶を手に取ったご婦人お二人は、
「何を入れようかしら。お醤油なんてどう? 一回分くらいならちょうどいいかもね」と話していました。
こちらから「以前、ラー油を入れると話していた方もいらっしゃいました」と伝えると、
さらに話が弾み、笑い声がこぼれました。

透明の薬瓶を手にしていた男性がいました。
黒いインクを入れたディスプレイをご案内したところ、
「この瓶に墨を入れてみたいんですよ」と話してくれました。
商品をご購入いただき、名刺を受け取りました。
確かに、墨汁もありだなと改めて思いました。
午後、雨とリピーターさんとの再会
お昼前から雨が降り出し、やがて本降りに。
それでも傘をさし、時にはずぶ濡れになりながら見て回る方の姿もありました。
悪天候にもかかわらず、本物を見たい人の熱意が会場を包みます。
午後には、以前のガラス市で立ち寄ってくださったリピーター様が春のガラス市以来の再開。
REGLAS誕生以前からSNSを見てくださっている、最古参のお客様です。
当時試作していたガラスキャンドルの話題で盛り上がり、
「ブログも見ています」との言葉に胸が熱くなりました。
あの時に一度止めた企画も、もう一度挑戦する時期かもしれません。

一輪挿しを印刷した名刺から
今回の展示では、一輪挿しの画像を印刷した名刺を並べていました。
その名刺を手に取った方に「それはこの瓶ですよ」とピンク薬瓶をお見せすると、
その場で花を挿して実演。とても興味深そうにご覧になっていました。
惹かれた形が、実は商品そのもの。
ガラスの魅力は、説明しなくても伝わる。
そんなことを改めて感じた瞬間でした。

「この瓶ですよ」と伝えるたびに、嬉しい反応が返ってきました
小さな気づきと次へのヒント
日が傾くころ、ひとりのお客様がこう言いました。
「このダッペングラス、穴がもう少し鋭角だと少量のインクでも使いやすいですね。」
その一言で、次の展示で試してみたい形が浮かびました。
翌日のブースには、その新しい形が登場します。
雨の中で見えたもの
初日は終日、雨が降ったり止んだりの一日でした。
それでも足を止めてくださる方がいて、話が生まれ、手に取ってもらえる瞬間がありました。
雨の一日だったからこそ、出会いの温かさを強く感じました。

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