【出店記録】初めてのグラッドマルシェ|不安定な空模様の一日で見えたこと
東京国際フォーラムの屋外で行われたグラッドマルシェに出店してきました。
このマルシェのインスタグラムアカウントに、今年の早い段階からフォローしていただいていたこともあり、以前から気になっていました。
そして10月に実際に訪れた際に「出たい」と思い、そのまますぐに申請しました。
不安定な空模様の中で迎えた朝
開催日である12月20日(土)は、朝の時点では雨は降っていませんでしたが、いつ降り出してもおかしくない空模様でした。
9時ぐらいに会場入りし、設営準備を進めます。
今回は初めて、テーブルクロスをピンクにしてみました。
以前、歯科関係の展示会で使用していたものですが、曇天の中でもブースの印象が沈まず、明るさを保てたのは良かった点です。しばらくはこのクロスで続けたいと思っています。
展示した商品は、定番の薬瓶やダッペングラスに加えて、豆びんやコルク栓の瓶など、今回初めて並べるものを中心に構成しました。
サイズ感や見え方を、実際の売り場で確かめる意図もありました。
そして今思うと、この頃は少し気持ちがフワフワしていました。
準備中に品物を落としてしまったり、メールで別イベントの見落としに気づいたり。
終日、どこか落ち着かない感覚がありました。

午前中の反応
10時に開始。
そこからすぐにパラパラと雨が降ってきました。
ビニールシートを被せて凌ぎますが、実際に手にとってもらいづらくもなり、少しモヤモヤ。
それでも「可愛いですね」と言いながら立ち止まってくれたり、話をしたりする方はいます。
そんな中、立ち寄っていただいたお二人の方と話をしていると、お一人は目の不自由な方でした。
介助の方が製品をその方に持たせてあげると、触りながら「これは香水の瓶のような形ですね」と。
目が不自由でも形でわかってもらえる。
これは驚きと同時に、新鮮な感覚でした。
造形で伝わった瞬間
その後、外国人の親子の方がご来店。
豆びんを見ながら何やら話し込んでいます。
そうすると、10代ぐらいの女性に「これ(豆びんのガラス栓セット)はいくらか」と聞かれました。
豆びんはガラス栓とコルク栓があります。それぞれの値段を説明したところ、ガラス栓の方をお買い上げ。
特に迷うこともなく買っていただけたことで、言葉が通じなくとも良さが伝わっているんだと手応えを感じました。

この後も天候は不安定で、雨がちょっとぱらついたり、はっきりしない空模様。
ビニールシートをかけるまではいかないものの、お客さんも少しまばらです。
それでもアクリルケースの存在感なのか、ブースを見て通り過ぎる方、立ち止まってくれる方は多くいました。
迷いと判断の分かれ目
そんな中、立ち寄っていただいた男性。
薬瓶に興味があるようです。
すり合わせの構造や、香水瓶にも採用されていることなどを説明すると、「う~ん」と非常に悩んでいます。
そして「ん~、ちょっと高いかな」と話して去ってゆきました。
説明が至らなかったのか、価格の納得ラインに届かなかったのか。
いずれにしても、記憶に残る反応でした。
午後、確信に変わる反応
そしてまた、海外の女性の方が立ち止まって有帽瓶をマジマジと。
こちらが声をかける間もなく、グリーンを1個お買い上げいただきました。
とてもにこやかな笑顔で、納得して買っていただけたんだなと実感しました。

時刻はもう13時すぎ。
男性が立ち寄り、薬瓶を見て「これってすり合わせですか?」と尋ねられました。
このワードが出るということは、ガラスに造形が深い方かなと思い、少し専門的に説明。
結果、「使い道はわからないけど」と言いつつ、薬瓶のピンクをお買い上げいただきました。
使い道はわからないけど買っていただける。
ある意味、一番うれしいことかもしれません。
そして「実在する店舗はあるんですか?」と聞かれました。
これも、店頭に置いても見られる商品と認識されていると感じた、うれしい一言でした。
記憶に残る形
親子連れが通りました。
小学生ぐらいの男の子がダッペングラスを指さして「これどこかで見たことある」「ビッグサイトかな」と話しています。
ビッグサイトで展示したのはデザフェスの2回。
「デザフェスで見たのかな?」と話しかけると「そうかも!」と。
まさかの出来事でした。
ビッグサイトで展示していたのを覚えていてくれて、ここでまた再会するなんて。
商品のポテンシャルの高さを再認識する出来事でした。

その後も、ダッペングラスで色味を吟味する男性。
色の特徴や濃淡を説明すると、そのまま青をご購入。
その方の後には、豆びんのコルク栓が立て続けに購入いただけました。
その後も外国人カップルのお二人が薬瓶を触りながら話をしたりと、全体的に外国の方との相性もいいのかなと実感しながら、時は過ぎていきました。
この日、見えたこと
今回のイベントは屋外ということで、天候にかなり左右されました。
しかしそんな中でも、たくさんの方に立ち寄っていただきました。
何よりも、海外の方の興味を引けたのが一番の収穫です。
造形で魅せられる。これを肌で実感しました。
ダッペングラスは、使用用途が一目で伝わる商品ではありません。
それでも記憶に残り、存在感のある商品なのだと分かりました。これは今後の展示に大切なヒントとなりました。
そして豆びん。
今回初めての出品となりました。注意して見ないと見逃すぐらい小さいサイズですが、注目していただいてお買い上げもいただけました。
こちらも自信を持って展示できる商品と、手応えを得ました。
おわりに
これにて2025年の出店はひと区切りとなりました。
次回は2026年1月17日・18日、東京ビッグサイトで開催されるハンドメイドインジャパンフェスに出店します。